体験談

毒物劇物取扱者試験に独学で合格したお話

こんにちは、すねげです。

2023年がスタートしました。

去年から社労士事務所で見習い的な感じでお仕事をしているのですが

それは2023年も変わらずになりそうです。

行政書士試験に合格するまでは、今いる事務所に居続けてやろうと思っています。

それと、この記事を書き始めたのが1月6日です。

何日に投稿できるかな_(:3 」∠)_

また三か月とかかけちゃうのかな_(:3 」∠)_

というわけで今回は、「毒物劇物取扱者試験」を受けた時のお話です。

では、どうぞ。

試験の概要、受けることになった経緯

まず、「毒物劇物取扱者試験って何?」という方向けに試験の概要をまとめます。

受験資格は18歳以上で、過去に覚せい剤やら薬物系で

犯罪をしていなければ受けられます。

なので、18歳以上ならほぼ誰でも受けられるようなものですね。

ただ、心身の障害がある方は受けられないこともあるようです。

試験科目は、毒物及び劇物に関する法規・基礎化学・毒物及び劇物の性質及び

貯蔵その他取扱方法・実地試験の4つです。

実地試験というと、実際に薬品を扱いそうな雰囲気ですが、実際は筆記です。

なのでオール筆記です。

そして、薬品などの毒物劇物を扱う会社には、この試験に合格して

「毒物劇物取扱責任者」となった者を配置しなければなりません。

薬品の例としては、アンモニア・青酸カリ・過酸化水素などになります。

ではなぜ、僕がこの試験を受けることになったかと言うと

かつて教材会社に在籍していたとき、僕が入社する前にこの資格を持っていた人が

退職したらしく、この資格を持っている人がいないと理科で使う薬品を売れないから

僕にこの資格を取ってほしいと、社長からお願いされました。

教材会社にいた時のお話は「「ルート営業」の仕事とは①」をご覧ください。

ブラックすぎて勉強ができん!

というわけで試験勉強を始めるのですが、なにしろこの教材会社はブラックです。

朝は7時半に出勤し、仕事が終わって帰ってくるのは20時半

しかも、それが月~土まで続きます。休みは日曜日だけです。

僕のメンタルから言うと、「こんなに働かされると、試験勉強のための時間が

ないよ~。日曜日はストレス発散のためのゲームで1日が終わっちゃうよ~」

でした。

なので、1日10分ずつ、ちびちび勉強を進める状態でした。

試験を受けてほしいと言われたのが7月上旬、試験日が9月上旬だったので

最初のうちは2ヶ月もあれば余裕だべ、まだ本腰入れなくても大丈夫!と

全然焦りませんでした。

というのも、試験問題の形式の話になるのですが、この毒物劇物の試験問題は

黒色で着色したものでなければ、農業用として販売できないものはどれか」

というような問題文に対し、正解の選択肢を選ぶ形式になっています。

そして、この問題文の「黒色で着色」「農業用」がキーワードになっていて

この単語が出たら「硫酸タリウム」か「燐化亜鉛」が正解です。

こんな感じで、特定のキーワードを覚えて、それに対応する薬品を

覚えるだけでいいのです。完全な暗記ゲーです。

極端な話「黒色で着色って単語が出たから硫酸タリウムだわ」で正解できます。

「硫酸タリウムの販売方法を答えよ。」という問われ方をしたら

僕だったら答えられません。

という風に、apple=りんごみたいな感じの暗記の仕方をすれば正解できるので

暗記カードの表面に「黒色で着色、農業用といえば?」と書いて

裏面に「硫酸タリウム、燐化亜鉛」と書く

このような暗記カードの作成に1ヶ月半くらいかけました。

ちなみに、暗記カードの作成のために参考にした書籍がこちらです。

試験直前期の過ごし方

試験本番1週間前、作成した暗記カードを回転させる段階に入ります。

仕事が終わって寝るまでの時間を使って、回転させていました。

本当にこの時期は、仕事と勉強しかしてなかったですね。

職場にも暗記カードを持って行って、昼ご飯を食べながらやってたりしました。

そして試験当日になるのですが、会場はアスパムでした。

あの三角のやつで有名な建物ですね。

この日のお昼は、今日まで勉強がんばったんだから良いもの食べようと思って

ちょっとお高い海鮮丼を食べた記憶があります。暗記カードをしながら。

本当に試験ギリギリまで「暗記カードを回転させる」というのは粘りました。

受験する部屋に入ると、5,60人くらい人がいました。

40代くらいの男性が多かった気がします。

「この人たちも会社から受けるよう言われて来たのかな」

とか思いながら試験開始を待ちます。

それで試験を受けました。

受けた感想としては、「対策したところだけちゃんと出てくれた」です。

というのも、この試験には貯蔵法だとか毒物劇物の色といった

出題される分野があるのですが、都道府県によってここの分野はよく出すけど

ここの分野からは全く出さないみたいな感じで傾向がはっきり分かれています。

ちなみにこの試験、各都道府県ごとに実施されます。

それで、青森県の過去の出題を見て、よく出る分野、全く出ない分野を見定めて

全く勉強しない分野というのを設けていました。

正直、最初は全く勉強しないところを作って「でも今年に限って

出てきたらどうしよう」と不安でしたが杞憂に終わりました。

試験直後は、勉強したところがちゃんと出て、捨てたところが出なかった

ドンピシャ感で「わーって要領いいわ~」なんて思いながら会社に帰りました。

試験の結果

もったいぶることでもないのでとっとと書きます。合格しました。

それでも合格発表の日は緊張しました。

会社の自席のパソコンで、自分の受験番号があることを確認して

すぐに社長と専務に「合格しました!」って報告しました。

すると専務(優しい女性)は、「わ~!おめでとう!良かったね~」

と言ってくれました。

対して社長(わが社のブラック企業体質の生みの親・男)は

「ん~本当かまだ分からないから。合格証書持ってきて

それで初めて資格手当とかの準備するから。」

手当とかの話はそれでいいんだけど、それでももうちょい喜べや、褒めろや。

信じろや。そう思いました。

ただ、こんな対応されるのも僕は身に覚えがありました。

この時期は営業として売上を落とし、営業車を廃車にした直後だったのです。

こんな社員、可愛くないですよね。そりゃあ風当たりも強くなります。

そんな感じで受かったけど、あまり嬉しさがこみ上げてこない合格発表日でした。

合格したのち、退職

そして、合格証書が郵送されてきて、ドヤ顔で社長に持っていき

資格手当(5,000円/月)をつけてもらうことになりました。

これで手取り14万が多少よくなる…よくがんばったぞ俺…

とか合格証書を会社に持っていった日は思っていたのですが

その2週間後に辞めるって言いだします。

会社もびっくりでしょうね。会社がお金を出して試験を受けさせて

資格手当のためにがんばった社員が、手当の条件を満たした2週間後に

退職するって言いだすなんて。

あ、受験料、書籍代は会社持ちです。

え?なにお前?会社のお金で資格とるだけとって辞めるの?

こう思ったに違いありません。名探偵江戸川すねげにはお見通しです。

それでも辞めたかったんですね。あの時は。

というわけで、試験から話がそれてしまったので、最後は試験に話を戻します。

僕が、この試験を独学で合格できた要因は

「適切な教材で、適切な分野だけを学んだ」です。

教材を揃える前に、どのテキストが合格者によく使われているのか

青森県はどんな問題を出すのか

そこの情報収集に時間をかけたからこそ、合格できたんだと思います。

もしも、独学で毒物劇物取扱者試験を受ける方がいれば、自分の受ける都道府県の

出題傾向を把握して覚えるべき分野を絞ってから勉強を始めた方がいいと思います。

普段は聞き慣れない薬品を記憶するのは労力がいるので

少しでも覚えるべき薬品等を減らしておきましょう。

次回は2023年の目標を書こうと思います。

では、また。

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