すねげです。
今回は、僕にとって公務員2年目の4月が仕事を進める上で一番キツイと感じた
エピソードを振り返ります。
ちなみに僕は、新採用時は農林課に配属となっています。
これから社会人、とりわけ公務員になる人はもしかしたら参考になるかも。
では、どうぞ。
1年目の4月はボーナスステージ
期待と不安が入り混じった気持ちで初登庁を迎える新採用すねげ(19歳)。
社会人経験なんてもちろん無いので、どんな難しい仕事するんだろうとか
かなり緊張しながら初登庁したのを覚えています。
そして、本当の本当に初めてやった仕事も憶えています。
2012年4月2日(火)10時ころ、隣席の先輩に振られた仕事は
「総会の出席者数を、はがきを見て数える」でした。
結婚式とかでも、出席の可否を選択して返送するやつありますよね。
それの総会verのはがき約50通を渡されて
「可に〇してある人数教えて」という内容でした。
仕事を振られる際、先輩から「じゃあ早速仕事頼むんだけど」と前置きされた時には
「何がくるんだ?わーでも出来るのか?」と身構えたものですが、依頼内容を聞いて
「なんだ簡単じゃん」と安心しました。
そんな感じで最初は、人数を数える、去年出した案内文を日付だけ変更して
今年verにするといった、めちゃめちゃ簡単な仕事からやっていきます。
考えたら当たり前ですが、新採用に対して早々に
「実績報告まとめておいて。その後に確定の起案もして。」は酷ですもんね。
そして1年目の4月というのは残業がありません(僕の場合)。
まだ出来ることが少ないというのもあると思うし、上司も
「入って早々、残業あるとこだと思われたくないな」
みたいな考えがあると思うんですよね。
最初の1週間くらいは、5時のチャイムが鳴ったあとで先輩や上司に
「何かやることはありますか?」と聞くと
決まって「帰ってもいいよ」と言われました。
そして、当時の係長は「残ってもらう時は声かけるから、それ以外定時で帰って」
というタイプの人間だったので、それからは心置きなく帰りました。
潔くて男らしく、理想とする上司でした。
以上の点から、1年目の4月は難しい仕事もしない、残業もないわで
公務員最高!がんばって入った甲斐があった!と浮かれます。
ところがどすこい、それは幻想なのです。
周りの先輩たちが、僕たち新採用の目を手で隠しているのです。
4月って本当はこんなに仕事量あるんだよ
でも、その現実を見てがっかりされたくないから今は伏せさせてね
と言わんばかりに僕らを定時で帰して、その現実に気づかせようとしません。
ただそれも、1年働いて2年目を迎えるころにはベールが暴かれるのです。
4月の仕事量&2年目になると教えてはくれない
それでは実際の4月の仕事量はというと、1年を通して1,2番目に多い時期です。
これはどこの部署も通じて言えることだと思います。
税務課は申告の時期からが大変とか、その部署特有の忙しい時期があるはずですが
「異動」の時期周辺はどこも大変です。
引継ぎは本当に労力がいります。今までやったことのない業務を
1から覚えますから。引継ぎだけは避けたいですが、必ずやってくるイベントです。
それに加え、おそらくどんな課でも何かしらの事業をやっているものなので
4月というのは、昨年度(去年の4月~今年の3月)の実績をまとめて報告したり
逆に、新しい年度の事業を開始するための手続きがあったりと
なにかと重なって大変なんです。マジで。
しかし、その事実を1年目の4月は知りません。
2年目の4月になって「こんなにやることあるの!?」となるのです。
しかも、すでに1年間働いてきた身、仕事したてのころとはわけが違います。
あの頃(1年目4月)は、何をやるにもこうやるんだよ~と優しく上司が
教えてくれていたのですが、2年目ともなると
「これやっといて」です。はい、これが普通なんです。
それでも分からない箇所が出てきて聞きに行けば、さすがに教えてくれます。
役所の仕事というのは、去年の資料を見ながらやると大体は再現できるものです。
それでも、初めてやるとなると時間がかかります。
上司から、「県に出す実績報告まとめておいて」と指示されたりすると
「去年の今ごろは、出席の人数数えてね~。的な仕事だけだったのに泣」
となったものです。
なんでこんな難しいことやってるの、てか引継ぎのドタバタすごくない?
その上でこの業務量を去年もやってたの?大変だね!?となります。
本当は分からないことだらけで、すぐにでも聞きに行きたいのですが
何度も聞きにいけばキリがないし、去年のファイルを見ていればなんとか解決できる
ことも多いので、必死でファイルとにらめっこします。
公務員の仕事に慣れてくれば、ファイルのここら辺を見れば答えが載っている
というのが初めての仕事でも分かってくるものですが
そこはまだ2年目、その答えを探すのにも一苦労です。
という感じで、1つの仕事を終えるのにも多大な労力を払いながら
なんとかこなしていきます。
ここで、1つ印象的なエピソードを。
冒頭に出てきた「総会」の仕事ですが
これは市農林課、JA、生産者の集まりのことです。
その総会のお仕事、去年は参加人数を数えるだけで終わっていましたが
2年目は、総会資料作成、案内文の発出、会場の予約、会費の管理など
1年目とは見違えるくらいあれやこれややります。
今となっては「そんな難しいことないよ」と、2年目の僕に言いたくなりますが
当時の僕にとっては大変だったんです。
総会の仕事以外にも、他の事業の処理もありますからね。あ、やっぱ大変だわこれ。
それでも総会の日は待ってくれないので、その日までは総会の仕事に全集中です。
そして、周りのサポートもあり、総会を乗り切ります。
総会という名の飲みなんですけどね。
その飲みに事務局として、僕も参加します。公務員やってたな~この時の自分。
軽く去年の事業内容、今年の事業予定を資料を見ながら確認
その後たっぷり時間を使って飲み。JAの人や農家さんと交流します。
午後8時、飲み(総会)が終わります。
ほぼ飲みがメインなので、総会は金曜日に設定してあります。
金曜日の午後8時、飲みが終わって僕が向かったのは家ではなく市役所です。
他の仕事が全然終わってないと思い、もうちょっと仕事していこうとなったのです。
職場に戻ると、明かりが点いていました。
部屋に入ってみると、2コ上の先輩が仕事をしていました。
1人で残業するよりも、仲間がいる感じで頼もしかったです。
全く別作業をするんですけどね。
そんな感じで、22時30分を過ぎたあたりで残業を終え、先輩と一緒に帰ります。
その日、初めて22時過ぎまで残業をしたので、仕事したなみたいな
ブラックしてんなという、たくさん働いた俺かっこいいモードにふけりながら
帰宅しました。
この日の物思いにふけりながら、車通りも人通りもほとんど無い夜道を
歩いて帰った記憶が鮮明に覚えているので書いてみました。
という感じで、2年目の4月というのは業務量も一気に増える
優しく一から全て教えてくれることも期待してはいけない
という環境になるので、去年とのギャップで大変に感じるよというお話でした。
日記をつけておいた
これは1年目の6月ころ、仕事をしていてふと
「毎日がむしゃらに仕事してるけど、新しく覚えることばかりで大変だ。
時間がたてば忘れちゃうかも。でも、毎日こんなことやったよみたいな
日記をつけておけば、来年の僕が見返したときの助けになるかも」
という理由で仕事日記をつけ始めました。
6月〇日(火)・・・A事業の支払い、事業者への電話
みたく、その日やったことをメモしていました。
これが役立ちました。
2年目になって、去年の仕事日記を見返すと
「去年の今ごろからこの事業動き出してるんだなぁ。そろそろ手つけるか。」
という感じで、頭の中では思い出せなくても、日記が教えてくれます。
その日記をもとに、「係長、A事業の関係者への手紙、今年も出しますか?」
みたいな質問ができたのです。
その時ばかりは係長から、「よく気が付いたな」と言われたものです。
なので、日記に仕事内容を残すというのは有効な手段だと思います。(特に1年目)
1年たてば、去年やったことなんて大体忘れているはずですから。
以上で2年目の4月がきつかった思い出話となります。
ではまた。