こんにちは、すねげです。
今回は「「ルート営業」の仕事とは②」の続きになります。
退職直前のころのお話になります。
では、どうぞ。
九死に一生を得る
物騒な見出しですが、営業中に交通事故に遭った体験談をご紹介します。
10月某日の午前中、僕はいつも通りお世話になっている小学校へ向かいます。
担当している地域が田舎なので、真っすぐな農道をよく走ります。
見通しも良くて、これがまたスピードを出したくなるんですね。出しませんが。
法定速度ちょうどで常に走っている感じです。
法律違反以上でもなく以下でもなく(?)です。
すると、左前方の脇道から軽トラックが走ってきます。
向こう側が「止まれ」なので、止まってくれると思いそのまま走ります。
タイミング的には、交差する所でちょうど出会うくらいの距離感です。
そして、交差する所に差し掛かる辺り、軽トラックは止まらずに進入してきました。
右にハンドルを切って避けようとしますが、避けられませんでした。
そのまま軽トラックは僕の運転する車の左側にぶつかりました(´・ω・`)
その衝撃で僕の車は防雪柵につっこみ、対向車線にはみ出して止まりました。
車の左半分は削り取られていました。車に積んでいた商品は外に散乱していました。
今、思い返しても怖いです(;・ω・)
もし、対向車線を走る車がいたら・・・とか思うと冷や汗もんです。
幸い、ケガはしていませんでした。
警察からは「君の車も動いていたから過失の割合は9:1ね」とのこと。
ゴールド免許を維持できただけ良かったと思いました。
皆さんも「かもしれない運転」はやめましょうね。
不調をきたす心身
10月も中旬を過ぎてくると、身体に異変が表れます。
毎日、頭痛が続くのです。
これといった取り柄のない僕ですが、「体調を崩さない」ことに関しては
誰よりも自信があったし、実際悪くならないのですが、この時だけは違いました。
たまに頭痛になったとしても、半日で治っていたのに、ずーっと治らないのです。
こんなに慢性的な頭痛は初めてで、とにかくあれやこれや対策してみました。
マッサージ屋に行ってほぐしてもらったり、湯船にたくさん浸かって血行良く
ならないかなとかしてみたり。しかし、一向に治りません。
また、頭痛になる時間帯は決まって起床後から就業中であり
家に帰ってくると良くなるといった具合でした。
自分でも薄々感づいてはいたのですが
これは「仕事のストレス」が原因だろうと思っていました。
だったら「仕事楽しい!早く出勤したい!」と常に思っていよう!、とかしましたが
結局これも効かず、頭痛に悩む日々が続きます。
ただ、皆さんに誤解を与えたくないので書きますが、営業の仕事自体は楽しいです
先生たちとの会話や自分が推している商品が売れたときの喜び
これ以外にも楽しさはいくらでもあります。
ここでも営業の仕事の中身の話ですが、売り出す商品には主に2パターンあります。
まず1つ目が絶対売れるもの。これは学校でいうとリコーダーだったり彫刻刀です。
リコーダーとか、絶対に買って音楽の授業に臨みますもんね。
先生が「この子たちはリコーダー買わなくてもイメトレだけでいける☆」
なんて絶対なりません。
そう、紹介すれば必ず買ってくれるありがたい商品というのがあるのです。
こういうの、いろんな業界の営業にもあるんじゃないですかね、たぶん。
2つ目が、必ず売れるとは限らないけど、もしかしたら買ってくれるもの。
これは、教室に置く空気清浄機だったり絵本などです。
こういう、あった方がいいけど必ず必要じゃないものとか、すでに揃っているものは
営業の地道な活動や力がものをいうところだと思っています。
そういえばあの先生が好きな作者の絵本出たから紹介しようかなとか
あの学校の空気清浄機そろそろ買い替えるんじゃないかなとか
そういうことを考慮して作戦を立てて商品を持っていき、見事にそれが売れたとき
というのは、必ず売れる商品が売れたときよりも喜びが大きいのです。
はい、営業にはいくらでも楽しみを見出せる素晴らしさがあります。
話は戻って、何をしても体調が優れない僕はとうとう最後の秘策に出ます。
我慢しないで退職しよう
そうです。仕事を辞めることを決意したのです。
僕がなぜ体調を崩していたか、自分の分析ですがこうだと結論づけています。
「本当はもっと集中して複業の勉強をしたいのに出来ていない」
これに尽きる、と思っています。
なので、これは会社が悪いのではありません。
自分で自分の首を絞めていたのです。
仕事自体は楽しいから、仕事に全力を注いでいればそれで何も問題なかったのです。
ただ、僕は「営業もバリバリしながら家でも複業したい」が理想の姿だったのです。
でも、僕は我慢強いタイプではなかったので、営業の仕事が終わってアパートに
着いた段階で疲弊していて、「ゲームして寝る〜」状態でした。
そんな僕に合った方法は、一度会社から開放されて集中して勉強することなんじゃ
ないかと思いました。人から見れば「逃げ」に見えるかもしれません。
それでもいい、自分の体を守るためだと言い聞かせて僕は辞めることを会社に
伝えました。11月の初めのことです。
こうして、僕の営業マンとしての生活は終わりを迎えます。
営業の楽しさ
ここまで、半年間の営業の体験を記してきました。
最後に、営業を通して学んだこと、感じたことをまとめていきます。
まず、「即レス」の大切さを学びました。
「教材」の営業という性質上、売る商品が細かく、すぐに用意できるというのもある
のですが、毎日のように注文や見積の依頼がたくさんきます。
「先月買った除菌シートまた買います」
「この大きさのプロジェクタの見積をお願い」
こんな依頼が1日に10個以上は余裕できます。
1分で終わるものもあれば、ネットで調べて返答に時間を有するものもあります。
すぐに終わるものはすぐに片付けて、自分の頭の中から放り出してやります。
「そういえばお願いされてた商品あった。発注しなきゃ」と後からになって
考える隙を生じさせないようにするためです。
次に「考える」楽しさです。
営業の仕事は本当に個人の考えに委ねられます。
1日に回る施設からプッシュする商品まで、9割は自分で決めます。
ルーティンワークというものはほぼありません。あるとしたら毎月の集金業務です
なんだかんだ会社に対しては不満を持っていた僕も、翌日の計画を立てる時は
「今日は●●小に見積持っていって、あの先生には新商品のチラシ見せて…」
と、こうすれば売上が上がるだろうという行動の予定を立てるのが楽しくて
仕方がありませんでした。
成績は良いに越したことはないし、ベストを尽くさないと後から給料をもらったとき
罪悪感が芽生えますしお寿司
こんな感じで、やっぱり僕は答えのないものを考えて、自分なりに導き出すのが
好きなんだなと、営業の仕事は改めて教えてくれました。
営業を通して出会った先生や事務の人たちには、本当に良くしてもらいました。
それなのに半年で辞めるなんて、裏切った罪悪感は自分でもあります。
そんな迷惑をかけた人たちにも、見られて恥ずかしくない人生を送るためにも
僕はこれからひたすら動いていきます(予定)
締め方が分からなくなってしまいました。
また何か思いつきで書こうと思います。では。