公務員

高卒で公務員になるメリットは?大卒との給料の差や出世に影響はある?

こんにちは、すねげです。

今はなりたい職業としてYouTuberやクリエイターなどが台頭してきていますが

なりたい職業ランキングでは毎年上位にランクインする公務員

様々ある他の仕事よりも安定性があることなどが魅力と言えるでしょう。

そんな公務員という仕事ですが、大体は高卒でなるか大卒でなるかの2択です。

どうせなるなら、将来的にお金や昇任の点から見て有利な方を選びたいものです。

僕は高卒の公務員として、8年間市役所に勤めてきました。

たった8年ですが、市役所の給料事情や出世レースの実情を間近で見てきました。

ということで今回は、高卒と大卒との給料・出世の差を皆さんに

ご紹介していきます。

1.高卒と大卒の給料の差

さぁ!みんな大好きお金の話です!

ここでは、高卒公務員と大卒公務員それぞれの生涯賃金を計算した結果を

お伝えします。

以下に示す数値は、総務省が実施している

「地方公務員給与実態調査(平成30年4月1日実施)」から導き出したものです。

参考までにどうぞ。

(いずれも新卒で入庁。定年は将来的に65歳まで引き上げられ、60歳以降の

5年間の給与は、60歳時点の給与の7割程度とする国家公務員法改正案を

参考として試算しました。)

高卒=2億2718万8160円

大卒=2億3403万3688円

このような結果になりました。差はおよそ700万です。

長い目で見ると、だいたい40年働くとしたら年間で18万程度

大卒が多くもらう計算になります。

ただ、大卒で入るとなると、大学にかかるお金などは高卒よりかかります。

文系私大の平均でかかる学費は400万~500万が相場ですので

それでもまだ200万ほどは高卒よりプラスです。

お金だけで考えると、一生で考えるならもしかしたら高卒も大卒も

あまり変わりないのかもしれません。

しかし、お金だけでは計れない、経験や選択の幅といったことも

大学では学べるでしょう。

高卒か大卒のどちらで公務員になるか、考えるときの目安になればと思います。

2.出世は実力勝負の世界

続いて、高卒と大卒の出世の違いについてです。

結論から言うと出世に学歴は関係ありません。

完全に実力勝負の世界です。

よく昔は、「大卒=幹部候補」「高卒=万年ヒラ社員」が公務員の世界の構図だった

ようですが、今は全く違うなと感じています。

まず、市役所に入ったのも遅い高卒の職員でも、先に入った大卒の職員を追い越して

係長や課長になる例を見てきました。

その追い越していく職員を見ていると、先に昇任するのも納得するほど

仕事ができます。

私の職場では、総務部長が一番の出世ポジションであったのですが

総務部長になる人に学歴は関係なかったように思えます。

大卒もいるけど高卒もいる感じです。

そして近年、地方公務員法が改正され、「人事評価制度」を導入する自治体が約9割

を占めています(平成28年4月1日時点)。

ですので、これからも公務員の出世レースの世界はより実力主義になっていく

と考えられます。

職場で他の同僚を追い越して出世する意欲があるのでしたら

仕事の知識を身に着けたり、実績を上げることに尽力することが近道と言えます。

3.高卒で公務員になるメリット

最後に、高卒で公務員になって良かったなと感じたことを

実体験をもとにお伝えします。

その1:大卒より早く、実際の仕事に触れられる

なに当たり前のこと言ってんだとツッコまれそうですが

これがとても大きなメリットなんです。

仮に同い年の人と比較して、自分は高卒で公務員に、相手は大学を卒業してから

公務員になったとします。

浪人などを考慮しないで考えると、高卒組は4年間、大卒組より早く公務員として

仕事をするわけです。

この4年間でいかに多くのことを学んだり、体験するかによって

大卒組との差が決まってきます。

最初の4年間のスタートダッシュに成功すると、大卒が新卒で入庁してきたとき

同い年であったとしても比べ物にならないくらい自分の方が職場からの信用が厚く

本当は大卒クラスの人に任せたい仕事も引き受けることが出来ます。

大卒という肩書は、一見見栄えや聞こえは良いですが、だからと言って

そのまま仕事が出来る出来ないに反映はされるとは限りません。

この4年間の差が大きければ大きいほど、その差は埋まることなく年月が経っていき

そのまま出世へも反映されるでしょう。

高卒で入って20歳そこそこだったとしても、「同級生はまだ学生だし…

仕事とかしてないから、まだちょっと遊び気分でもいいでしょ」とか思わず

一人の社会人として責任を持って仕事を遂行していきましょう。

その2:早くにお金を手に入れられる

2つ目は、高卒の方が早めに働くわけですから、お金もその分早いうちに稼げます。

大学生もバイトなどでお小遣い程度は稼げると思いますが、公務員は

その比ではありません。ボーナスもあります

若いうちに遊んだり買い物をしたければ、高卒で公務員になるのも手かな

と思います。

それと、奨学金を借りて大学に行ったとしたら、大学を卒業して就職をした後

奨学金の返済で苦しんでいる同級生を見てきました。

ですので、高卒で公務員になると他の友人よりも少し余裕がある生活を送れる

と思います(20代限定)。

公務員の世界に学歴は関係ない!

いかかでしたでしょうか。

あくまでも僕の調査と実体験を元にお送りしたので

どうしても自治体によって誤差があるのはしょうがないですが

結論、高卒で公務員になろうが大卒だろうがお金の面も昇任も大差ありません。

一昔前なら、学歴によってある程度の地位が約束されていたのかもしれませんが

これからの時代は、学歴は一つの頑張った証という目で見られるのかもしれません。

難しい試験を勝ち抜いたからといって、その後にだらけていてはなんの意味も

ありません。入った場所でいかに自分が志を持って頑張れるかです。

それは公務員の世界でも同じです。たとえ高卒で入ろうが、公務員になった後で

たくさん仕事の勉強をしたり様々な知識を吸収して、職場で必須となる人材となれば

まわりの人を出し抜くことも可能でしょう。

公務員になるからには、住民のため、自分のキャリア形成のためにも

仕事に一生懸命取り組むことが重要となるでしょう。

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